山梨のクライミングジムActiv-Aのブログです。あと「なひ」こと内藤聡が立ち寄った外岩ボルダーのトポ的情報・写真も載せていきます。

2011-12-07 Wed 23:56
![]() 今日は僕にとっては思いもよらない、事件とも言えるようなクライミングを成し遂げた日になりました。瑞牆山ボルダー皇帝岩の「エンペラーモス」三段をオンサイトしました。外岩で二段一撃もあったかどうかくらいの僕にとっては、あまりにも唐突でまったく実感がないどころか、後ろめたさというか不安さえ感じる今現在です。まぁ室井登喜男さんに直接聞いてみるのが早そうですね。 詳しくは後述しますが「高き御位」四段や「ヴォック」初段のちょい右、写真の木と木の間を登るラインです(だと思います)。とても地味~な感じですが、「こんなところ登れるの?」的な雰囲気は十分に醸し出しています。 ![]() 今日もガジェット登場させます。ちなみに15:30くらいでは気温4.5°、湿度53%でした。湿度を見るとカラッカラではありませんが、ちょっと風があり昼前後のコンディションは良かったと思います。 ![]() 皇帝岩に着いてそうそうのアップは低い面の「6級SD」。2つのポケットでSDスタート。アップとしては皮膚に痛い課題でした。次にすぐ左隣の「マントル6級」。手前のだらしないリップにぶら下がりスタート。キャンパで奥のリップへ。写真一番左のラインは以前登った「皇帝」二段、とても低いですがとてもオススメな三ツ星課題です。 ![]() 今度は正面に回って右のラインから。あの一歩が緊張する「鏡」6級、「鏡」よりホールドが小さめでこれまた一歩が特に緊張する「剣」4級を連続で登り、次は一番左の「玉」2級。両手小さいポケットでスタート。かかりの良いポケットを繋ぎつつリップへ。以前は1級と思っていたラインですが、ロクスノの記載では2級になってましたね。なるほど足のチョイスが決まると本当にやさしく感じます。以前「剣」のスタートから斜めに左上して「玉」に繋げるラインも登りましたが、こちらは初段くらいだったでしょうか。 ![]() アップの最後は「皇帝」の左のライン「7級/2級SD」を。一番下のポケットを無理やり両手で持ってスタート。一応ロクスノの記載どおりポケットの左側は使わなかった(正確にはポケットのすぐ左にあるホールドを使わず、凹角左側の面も使わなかった)のですが、ちょっと説明の真意がわかりませんでした。 で、アップを切り上げふと目に付いた「エンペラーモス」のオブザベーションに入るのでした。 ![]() 「エンペラーモス」三段。うっかりするとというか普通のクライマー視点でも目に留まらないようなオタク寄りなラインです。僕も以前ネロに教えてもらうまでは完全にスルーしていました^^;今日は偶然にもふっと目に入ってきたので、とりあえずと思ってオブザベしたところ・・・なんだかムーブが頭の中でサクッと組み上がってしまったのです。 こういう場でムーブを細かく書くのはどうかと思うので、僕の登ったスタート位置とラインだけは書いておこうと思います。左手は「ヴォック」初段の中間部リップガバの右上50cmほどにあるポケット、右手はだらしない膨らみでスタートしました。左手はもっと右手に近い位置からもスタートできるのですが、「迷ったら難しい方で登ればいい」という室井登喜男氏の教えに一応従い、比較的少ないホールドの中でも他の課題と干渉しない程度に、ラインに対して一番遠い位置からスタートしたつもりです。写真の線に描いたようにやや右上して深く苔むしたままの棚ホールドを取りに行きます。 正直なところグレードはわかりません。登れたときは本当にすべてがぴったりはまった感じだったので。客観的に僕の外岩ボルダリングオンサイト能力は、タイプが合った課題で最高初段~二段といったところでしょう。なので1級ってことはないように思いますが、主観では三段っていうのもまた?です。きっとROCK&SNOW 054で公開された岩なので、目立たない課題とはいえ今後トライする方もいるかもしれません。完登した方はぜひとも感想をお聞かせください。ちなみに偶然にも動画を撮っていたので、オンサイトシーンを見たい方はアクティバ「なひ」まで。 その後は皇帝岩を後にし山形県エリアの十六夜岩へ。ここでは以前数回トライしてコテンパンにやっつけられたTHEスラブ課題「十六夜(いざよい)」初段にトライ。何回かトライして微調整をした結果、上の縦ホールドが取れた!と思ったら次のムーブでスリップしフォール。その後も何回かトライしたのですが、脚が基本的に弱っちいせいか、疲れも手伝って立ち上がりきれません。・・・敗退。家でスクワットして出直します。 で、ロクスノで知ったその付近のまだ登っていないお手ごろ課題をトライすることに。 ![]() この岩(上の写真)は「クラック3級」(右)「スラブ4級」(左)がある岩です。高さは5mほどでしょうか。結構高く造形的には魅力的です。が、両ラインとも上部の落ち葉がひどく、結構自然に帰っているので登る前に掃除が必要そうです。今日はぶら下がりお掃除グッズを持っていないのでトライは見送りです。 ![]() こちらはすぐ近くの「6級SD」。左手一番下のポケット、右手縦ホールドで。相当低いので瑞牆では貴重な初心者向け課題。 ![]() 十六夜岩すぐ下の「ランジ5級」の岩。ランジ一発5級っぽいのですが、細い木のすぐ下に鋭利なガバがあるのでそこからSDスタートしてランジに繋げてみました。たいしてグレードは変わらないです。4級くらいでしょうか。ガチャガチャとホールドはあるのですが、いろいろ考えずにランジするのが気持ち良いです。 その後は久しぶりに猫頭エリアを散策、「御来光」二段のムーブを作るも最後のダイナミックムーブを実行できず、精神力の弱さを露呈。もっと総合的に強くなりつつ、ダイナミックムーブへの苦手意識をなくす方向でクライミングしようと心に誓うのでした。 瑞牆散策ダイエットクライミングのつもりが、事故のようにショッキングな一日となりました。半ローカルとはいえ宿題や触ってもいない課題は山ほどあるので、天候&コンディションの許す限りは瑞牆に通おうと思います。 スポンサーサイト
|
|
|
||
管理者だけに閲覧 | ||
|
| アクティバブログ+なひログ |
|